【剣盾シングルS23】白と黒の亜光速ビートダウン ―紅ニ染マル其ノ刃―【最終140位 2009】
※注意
本構築記事は6000字ほどあるそこそこに長い記事になっております。
お暇な時にコーヒーでも飲みながらゆっくり読むことをお勧めします。
皆様はじめまして、BeAT(びぃと)と申します。
この度は剣盾ランクバトルシーズン23にて、相棒のキリキザンと共に初めてレート2000を達成することができたので、こんなものを書かせていただきます。
お暇な時にテキトーに読んでいただけると幸いです。
ってもこの記事、完ッ全にただの自己満足でしかないんですけど。
今後第8世代でこのルール(ダイマックス無し・禁止伝説あり)が再び開かれるとは思えませんし…
とりあえず、大好きなポケモンたちとの戦いの記録をご覧ください!
【TN: B.T. 最高&最終レート2009(140位)】
1.経緯
S21、S22は好きなポケモンを使い続けて可能性を模索していましたが、S23は色んな構築に触れて自分に合ったモノを探していました。具体的には…
- 珠軸
- スカーフ軸
- 軸
他には襷や残飯とか使ってましたが長くなるので割愛。
どれ使っても2000位くらいまで上がったら30000位まで蹴落とされる反復横跳びを繰り返していました。振れ幅デカすぎる?でもすべて真実。
そこで色々考えた結果、一つの結論に至りました。
「つえー禁伝がメタられるなら、禁伝以外が強ければ勝てるのでは?」(IQ3並感)
そこで目を付けたのが。2体くっついてるとかズルいですよね。
このポケモン、突破力こそ全ポケモン最強クラスですが、対策が容易で、それでいてほとんどの構築に対策が用意されています。
主な対策としてはだいたい以下の3通り。
- 耐久に厚いノーマル・あくタイプのポケモンで一致技を半減以下で受ける。
- 耐久のあるポケモンにとつげきチョッキを持たせ、あくのはどうorシャドーボールorイカサマで返り討ち。
- 削りを入れて先制技の圏内に入れる。
2に関してはあらゆるポケモンが対策枠になり予測しようがないのですが、1はかなりわかりやすい。
そこで、をパーティーに置くことで相手の選出を予想しやすくし、その対策枠に勝てる最強ポケモンを用意すればいいという超楽観的思考のもと、今回の構築が生まれました。
【余談】
実は最終日の18時半までは↓の構築を使って270位くらいまで上がったのですが、欠陥がデカすぎて1匹代えました。
→
主な理由としては、
- タスキを持ったとに全員が対面負けする。
- 重いに受け出しできるポケモンがしかいない。
-
はのハサミギロチンで突破するしかない。
-
がそもそもに勝てない。
-
(or)が即降参レベル。
このパーティー変更はが重くなる等のデメリットもありましたが、それ以上にメリットが大きかったので結果としてよかったです。
2.個体紹介
紹介したい順に書きます。
それと性格に関してはすべての個体がミントで補正を変更していますので、予めご了承ください。
ちなみにNNはこんな感じ。
実数値:147-207-58-141-59-201
*調整意図
A:倒せる範囲を最大まで広げるために特化
D:ダウンロード調整
S:スカーフ込みで実数値301(S+2状態の最速85族を抜ける)
本構築の主役。7世代の頃ずっと相棒だと言い続けて使っていました。
数多くの3タテを生み出す最強のポケモン。
が誘うポケモンの大半に強いのがgood。
とんぼがえり+インファイトで相手を倒しつつ、Aブーストから殲滅する動きがかなり強かったです。
ダウンロード調整とか不要かなって思ってたらたまに遭遇するがチュイーンって上がる様子を眺めることがあったので、一応必要な調整なんだなって思いました。
A+1インファイトでもHB特化のは中乱数で耐えてくるので注意。
NNの由来は尖晶石という鉱石。ラテン語で「棘」という意味。
選出率は堂々の1位。
ちなみに初手でと対面してしまった場合はトリプルアクセルで1ターンキルを狙います。
「この世の理は即ち速さだと思いませんか?」
●バドレックス(こくばじょうのすがた)
※画像はイメージです。
実数値:175-94-101-217-120-220(A個体値Max)
*調整意図
H:無振りで16n-1。
対でグラスフィールドの回復量を考えると176でもいいかと思ったが、どくびしを踏んだり火傷をもらったりとスリップダメージを受ける展開が多かったのでこれでOK。
本構築最強の囮。襷のテンプレな型ですが、無難に使いやすかったです。
主に相手の選出を誘導するのが役目ですが、通せそうな時は優先的に出しました。
サイコキネシスとサイコショックはパーティー内で相談と聞きましたが、個人的にはサイコキネシス一択かと思っています。理由はこちら↓。
主に受けに出てくるですが、ぶっちゃけHBかHDかわかりません。
ところがわるだくみサイコキネシスなら相手の調整に関係なく2発で落とせます。
これはのアナライズシャドーボールorイカサマを襷で耐えて2回殴る想定なので、有利対面で一度無償で積まないといけないのですが、慣れればわりと決まってそのまま3タテを狙えます。
A個体値がVとかいう個体を使っていましたが、これは以前対策で「にどげり」とかいう技を入れていたせいです。二度と使いません。
とはいえ、イカサマ対策を考えたらA個体値は最低にするべきですが、そもそもタスキが削られた時点でイカサマなんて喰らったらどうせ落ちるので関係ありません。
NNの由来はスクライドより。「進化の言葉」。男の義務教育、みんな履修しようね…
余談ですが、アストラルビットを放つときに「スーパーゴーストカミカゼアタック!」とか言ってたらネタが古いと言われてショックを受けました。ぼくはかなしい。
選出率4位。思った以上に選出できなかったけど囮なのでしかたない。
実数値:172-147-121-72-132-91
*調整意図
H:実数値が低いので可能な限り多く。
A:端数を可能な限り多めに。
D:C特化のC+2ムーンフォースを確定耐え
S:無振り70族の上を取れるように。
相棒枠。このシーズン中、数多くの敵をぶった切りました。
自分がポケモン対戦を始めるきっかけになったのはBW時代のとある実況動画なのですが、それ以来このポケモンが好きで、8世代ではずっとパーティーに入れて日々研究しています。
主に相手のに後投げすることが役割となりますが、ここまで特殊方面に厚くすると色んな攻撃を耐えます。(無補正無振りのより約2.7倍硬い!)
にとって厳しいや、にとって厳しいやに雑に投げてギロチンの恐怖を押していきます。
があくタイプなこともあり、ゴーストタイプを呼ばないのもポイント。必殺技って響き、いいですよね。
ここまで硬いおかげで受けループ系の構築だけじゃなくスタンパ相手にも選出でき、
やといった並大抵の火力のポケモンは軒並みカモにして、受け出ししつつギロチンの錆にすることができます。ダイマックスが無いからこそできる戦術ですが…
↓にダメージ計算の参考を載せておきます。
*終盤多かったC特化チョッキレヒレの攻撃もこの通り。
攻撃にはほとんど振らず、技構成もこのようになっていますが、に受け出しして、ムーンフォースの追加効果のCダウンでまけんきが発動するとそのまま殴り勝てます。
こちらのがにコピーされた場合のストッパーとしても重宝。
(*C+6アストラルビットもほぼ耐えます)
メタルバーストも考えましたが、硬すぎて反射ダメージも小さかったのでやめました。
やといった厄介な相手も型次第ではイージーウィンを狙えます。
NNの由来は光の剣という意味を持つスコットランド民話の魔法剣。
もっと物騒な武器を振るってますけど。
選出率は3位(4割ほど)。かなり信用して使っていました。
ただ、ハサミギロチンっていう技。当たらないときはホントに当たらなくて…
最終日に16回連続でギロチン外した時はさすがに個体変更するべきか悩みました。
実数値:H191-58-125-157-126-123(A個体値min)
*調整意図
H:奇数
B:A特化のきょじゅうざんを最高乱数切りで2耐え
C:ゴツゴツメット1回+オーバーヒートで一撃を大体倒せる。
D:ダウンロード調整(B<D)
(剣盾ランクマッチシーズン21使用構築 最終最高2043 最終162位 『領域展開バドラキランド』の調整を使わせていただきました。)
ゴツメ枠。主にに投げつける火炎瓶みたいなもの。軸に当たる確率が高いから自然と選出率も上がるという。
ちなみにほのおのからだの発動率は1割。本当は3割のはずなのですがマジで発動しませんでした。
ただこの子の役目は相手のに2回ゴツメに触れてもらうこと。
裏のかの圏内に入れることができれば何の問題もありません。
のきょじゅうざん(威力100×タイプ一致×半減=75)は2耐えするが、ワイルドボルト(威力90)なら当然受けきれない。が、受けきれなくともワイルドボルトの反動ダメージで裏のorの圏内に入れることができるためそれも問題なし。
技構成はこのようになっていますがどれも重宝しました。ふきとばしガモスとか今後二度と使うことなさそうですが、オーバーヒートを撃った後に起点にされやすいので超重要な技でした。
実はこのシーズンの対戦が終わったときに気がついたことですが…
この、とんぼがえりを採用しているのにA個体値が最低でした。反省。
(7世代の頃に孵化したA0色違いめざ氷個体をそのまま使ってた模様)
NNの由来は太陽神。「高みを行く者」という意味。
選出率2位。とマッチングすることが多かったので自然と多くなりました。
●ウオノラゴン
実数値:165-156-120-74-101-127
*調整意図
無し。無いモノはない。
ポケモンじゃなくてバケモン。こいつだけ違う世界を生きてる。
やを2発で破壊できるため、無効にする以外受け出しは効かない。
なお実際の扱いとしては、本構築唯一の受け。とてもかわいそうな魚。魚…?
でとんぼがえりをに当て、に盾になってもらうのが基本の動き。
(とんぼがえり+インファイトで大体のが落ちる)
眼鏡は受けられてないが、持ってるアイテムが割り出せれば対応が効くので問題なし。
受け崩しとして重宝したが、強いて言えばエラがみ以外の技をほとんど使いません。
ドラゴンダイブはちいさくなるをハンプティ・ダンプティのように粉々にするために2回だけ撃った覚えがあります。
NNの由来は覚えていません。剣盾初期にレイドバトル用に用意された子なのですが、なんでこんな名前になったのか…
選出率6位。出しどころがむずかしい。
実数値:177-85-174-155-150-114
*調整意図
H:16n+1でたべのこし回復量考慮
B:可能な限り振れるだけ。
S:準速61族抜き
構築の穴埋めとして最後に入った枠。が苦手なあくタイプ全般に対応します。
かなりBに厚いため、今まで厳しかったやに強く出られるようになったのもポイント高め。
比較的テンプレ寄りだが、このシーズンの終盤はしぜんのいかり持ちのが多かったせいか、めいそうで相手を詰ませる展開が多かったです。
S調整はミラー対面を意識。Sに振ったがあまり多くなかったので、ほとんど上を取って一方的に積むことができました。
の相手は基本この子。メトロノームでもめいそう積んだら勝てたのでたぶんこれでOK。
と組ませてサイクルするとかなりイイ感じでした。
のほのおのからだを邪魔しないために隠れ特性:テレパシーも考えたのですが、そもそもほのおのからだがロクに発動することがなかったことと、ミストフィールドを張るとがのダイマックスほうに受け出しが効くようになるので、結果としてこれでOK。
選出率は5位。パーティーの最後に入ってきたので低めですが、もっと対戦数こなしてたら2位くらいまで上がってたかも。
3.選出
このパーティーは二度と使わないし正直書いても仕方ないのですが、何も書かないのもアレなのでざっくりとだけ。
●基本選出
or+受け要員のだれか2体
または
+受け要員1体+
だいたいこの2パターンです。システムは簡単すぎるくらいがちょうどいい。
-
vs軸
orの通りがいい方+まで確定。
アタッカーで雑に殴って、が出てきたらで削りを入れてインファイトorアストラルビット圏内に入れる。
+のみかづきのまいでを使いまわす構築もいましたが、こちらの構築にははどうせ選出されません。
-
vs軸
型が多すぎて一番苦手でした。
++で広く対応するのが無難だが、軸はアタッカーか受け回しかその中間かがわかりづらい。
相手だけならとでクルクル回してるだけで攻撃をシャットしつつ、ギロチンを押し付けたりめいそうの起点にしたりできます。
- vs軸
だけ確定。他は相手への通りを見て判断。
というポケモンがナメられやすいのもあって、一番カモにしやすかったです。
- vs軸
++
正直かなり苦手でしたが、を入れてからは比較的安定して勝てるように。
ただの場合はこのままだとしかを倒せないので選出が歪みます。この並びのみ、基本ギロチン運ゲー以外では勝てないと思っていました。
-
vs軸
++@1
基本的にはのとんぼがえりからを投げての攻撃に備えます。
がちゃんと生き残れば、A特化雨頑丈顎鉢巻エラがみ(火力指数134257相当)を押し付けて1体破壊できる。(A特化のだいばくはつの2.22倍くらい)
ラスト1体は相手を見て判断だが、にはで、にはを持って行きたいですが、相手次第で色々変わります。
- vs軸
++
の枠は相手次第で変更する場合も。
壁展開からのジオコントロールが見える場合はで処刑しに行くか、でふきとばしを狙います。
積んでくるタイプのには大体勝てますが、鉢巻を持った物理型とかにはあっさり負けます。
- それ以外
基本選出でなんとかなるケースが多いので念頭に。先発を誰にするかを重視。
なおこのシーズン、ザマゼンタに2回マッチングして2回とも負けています。
誰も勝てません。
4.厳しい相手
- レジエレキ
電気技の一貫を切れないので、スカーフのインファイトでワンパン狙うかで対面処理するしかない。
- サンダー
電気技の一貫(ry。雑にボルトチェンジで回されるだけで厄介。シーズン序盤のころはそこそこいたSに振らないはがなんとかしてくれたのですが…なるべくで相手したい。
ハサミギロチンが通らないのがひじょーに厄介。
よりマシ(ギロチン当てれば落ちるから)ですが、それでも厄介。
- ガラルヤドキング
と並ばれるとどうしようもなく無理でした。数えるくらいしか勝ってない。
みたいな選出をしてくる人は鉢巻エラがみで滅ぼしました。
- ゴリランダー
実はこの構築、受けられるのがしかいません。
終盤に少し見かけましたが、高速処理する手段がないのでひじょーに厄介でした。
殴り合いができるポケモンが一人もいません。
アタッカーはやめてくださいしんでしまいます。
5.最後に。
いつも自身の忙しさを理由に勝手に諦めていましたが、今回ついに目標としていたレート2000を達成することができました。心の底からめちゃくちゃ嬉しいです。
2000チャレを2回蹴落とされたり、連敗がたたって最終盤に4桁落ちすることが4回ほどあり、正直何度か諦めようと思ったりもしました。
最後まで自分を奮い立たせて戦い抜けてよかったです。
それとなにより、使ってて楽しい構築を作れたのが大きかったと思います。
このルールで戦うことは二度とないでしょうが、今回これだけ頑張れたことが今後にも繋がると信じて、これからもがんばります!
これくらいで本記事を締めさせていただこうと思います。少々長くなりましたが、最後までお目通し頂きありがとうございました。
いつかまた、戦いの記録を綴る機会がありますように。
意見・質問・感想等何かありましたらこちらのTwitterアカウントにどうぞ。 @BeAT_not_beet