バトハイにおけるアレコレ② vsあすき氏
- 対戦に至るまでのアレコレ
マッチングが決まった時なんか嬉しかった。ブロック分けも個人的には最高レベルにイイ感じで、その中でも初戦から楽しくバトルができそうでいいなって思ってました。
動画内でも触れてましたが、あすきさんとは今までランクバトルに仲間大会、生放送企画とそこそこの回数戦ってきていて、BeATの戦績こそあまり良くなかったですが(こちらの構築練度と詰めの甘さで負けてたイメージ)、毎回楽しく戦ってたからこそこういう大きな舞台で戦えることが嬉しくて嬉しくて。
………ワイルドカード投げられてることに気づくまでは。
いやいやいや、はーホンマ😡って顔してました。
まぁ前回書いた通り、ワイルドカード投げられるのは仕方ないと思ってパートナーズ組んだのですが…。
いきなり楽しくなってしまいました。実況者大会の洗礼を味わってもらおうと思って全力で考察することに。
実はBeATさん、実況者企画に参加した時の初戦の勝率100%なんですよ。 - 対戦考察
①ヌメルゴンブロックに配属されて。
参加者が出揃ってきたあたりで参加者全員の動画からプロファイルを始めていたのですが、ブロック分けされてからは配属されたヌメルゴンブロックの面々をよーく観察しました。
ヌメルゴンブロックに割り振られた面々はこちら。
BeATの対戦は①あすきさん ②G.トメさん ③まのさん の順番になったのですが、どのポケモンを誰との対戦に持って行くべきかはその時のお互いの消費ポケモン次第でわからなくなりそうだと判断し、方針はザックリとだけ決めることに。基本的には1戦1戦を全力で獲りに行くことにしました。
ブロック分け時点で決めた方針はこちらの2つだけ。
1.まのさんがを消費するまでを使わない。
2.、、のどれか1匹は最後までとっておく。
1.は簡単な話、は便利なポケモンですが、このパートナーズでの一番の役割が高火力地面へのストッパー。こいつがいるかいないかで牽制力が段違いなのもあり、選出はしないで見せるだけで強い枠でもある。
ワイルドカードで相手からを借りるというのも手ではあるが(テッカグヤブロックたる所以)、これはワイルドカードの使い方としてはかなり弱いから嫌だと思いました。
2.に関してはそこまで重要じゃなさそうで、でも自分にとっては重要。ボクのパートナーズは何を消費してもどこからでも殴り勝ちに行けることを念頭に置いていますが、相手目線で型の判別がしづらいポケモンはできれば残しておきたい。
メタゲームの本質は奇襲。地力で真っすぐ勝利を捥ぎ取りに行くのもいいですが、こういう場ならこうした方がいいと思いました。
強い人がたくさんいる場なわけだし、こっちにそんな余裕なんてあるわけないし、そもそも全力を尽くさなきゃ相手に失礼なわけで。
②対戦相手の考察
予選ブロックでの戦い方の方針はそこそこに、初戦の相手を考察することに。
お互いのパートナーズを見比べるより先に、今までの動画・生放送・Twitterから情報を漁ることに。そこで得た情報をまとめるとこんな感じ。
普段からポケモン対戦にかなりアクティブなのと、地声実況ゆえに対戦中の思考を聞ける機会が多いおかげで傾向を掴みやすかったです。
加えてあすきさんの10パートナーズがこんな感じ。
見た瞬間に「うーんめんどくさい」って思いました。
最高速こそ遅いが、中速帯でバランスが良い並び。受け主体に見えるようでアタッカーも必要分は揃っている。
ここに加えてワイルドカードを使っているため、BeATの用意した尖ったポケモンたちまで考察に入れないといけない。誰だよこんなパートナーズ組んだヤツ。
フルメンバーに加えて自由枠・ワイルドカードまでいるわけで。どうすりゃいいんだこれ…
(パートナーズの並び的にツライ相手の まのさんにワイルドカードを切ると思ってた)
なんてことを考えていたら、ここまで見てきた情報から答えが見えてきました。
キーワードは3つ。
①実況者大会初参加
②やりたいことを予めちゃんと決めておくタイプ
③大事な予選の1戦目でワイルドカード使用
初戦だからこそ、絶対に勝ちたいからこそワイルドカードを切ってきた。
→一番自信のある構築を持ってくるに違いない。
別にこれってわかったところで楽になるわけじゃないんですけどね、言ってみれば一番自信があるってことはそれ相応に強い構築なわけですし。
ですが方針が掴めればわかることもあって。
あすきさんをよーく観察した結果、一番自信を持って使っているのは初手ダイマ系対面構築だと思って、それに対応するための構築を練ることに。
(一番自信ありそうだと判断したのは使用頻度と使用時の声とかリアクションから。)
かといって、一点読みして外して負けるのはなんかダサいし、それってそもそもベストを尽くしたとは言えないと思うし、なにより塩試合になりかねないので、どんな構築が来てもある程度に戦える構築を作る必要があった。
③構築を考えてみよう
動画内でだいたい話してるせいであまり書くことがないのですが…
あすきさんのパートナーズは殴り合いも受け回しもできるバランス重視。(BeATからしたら大体の参加者がバランス重視に見えます)
パートナーズを見比べてみると、このバトルでは受け駒を採用しづらいだろうなと思いました。
BeATのパートナーズは技範囲と火力に優れているうえに、起点回避できるポケモンが多いため、受けに回ると崩されやすいし、要塞で詰ませるのも難しい。
(予選で唯一出番がありそうなのがここである)キリキザンを投げて雑にハサミギロチン押してるだけでも脅威のはずですし。
それだったら殴り合いに行った方が勝てる確率が上がると考えてくれるだろうなと思いました。まぁボクがそういう意図でパートナーズ組んだせいでもあるんですけど。
おそらく初手ダイマ構築で来るだろうと思ったのですが、予想が当たらないことだってあるし(トンボル系・起点構築も来ないわけじゃない)、
初手ダイマ構築だって別にワンパターンなわけじゃない。初手の役割、裏の詰め筋のバリエーションだって色々あるわけで。高耐久ポケモンを裏に据えて詰めるなんてものもあるし。
そこで、とりあえず思い当たるBeATに刺さりそうなポケモンを全部列挙して、何通りもシミュレーションしてここまで絞りました。(あすきさんの今までの使用ポケモンの情報も踏まえて考察)
ここのシミュレーションだけで文字数が凄まじいことになってます。
そのシミュレーションの結果、この結論に至りました。
こうすれば初手から殴り負けないし、もし相手の構築が違った場合でも、技範囲と火力で一方的に荒らすことができればそのまま勝てると思いました。
なんてことを考えて用意した構築がこちら。
動画内でも触れてますけど採用意図をザックリと。
〇ボーマンダ
A:特化(珠ダイバーンでH振りを高乱数1)
C:無振りだが、ダイジェット受けに出てきたやをダイストリームで吹き飛ばせる。
S:準速(最速ヒートロトム+1)
構築内唯一の初手ダイマ枠。ほぼ絶対選出のつもり。ドラゴンを象徴する大会なので初戦はドラゴンを活躍させようと思いました。
自由枠って刺さるポケモンを持ってくるのが普通だと思ってます。(相手の思考の外から持ってくる枠をパーティーの補完枠にするのはもったいない)
あすきさんのパートナーズは邪魔なさえなんとかできればドラゴン技がぶっ刺さってるので採用。
〇ドラパルト
H:11n
A:特化(HB特化の奇石以外受け出しが効かない)
D:C特化アナライズのれいとうビーム耐え
S:実数値171(抜き抜き=準速抜き)
戦いの舞台が『ドラパルトエアシップ』というフィールドだと聞いていたので初戦はこいつに活躍してもらうつもりでした。相手の持ってくる構築に関わらず選出予定。
あすきさんのパートナーズにいるがひじょーに怖く、好き勝手されたらボコられると思ったので牽制枠としても必要。
〇フェローチェ
C:特化(きあいだまがH振りに6割入る)
S:実数値196(準速ドラパ抜き抜き)
採用理由は画像に書いてある通り。残り2戦のことを考えると出さないほうがいいと思ったが、出し惜しみしてなんとかできるところではないと割り切ることに。
〇ドリュウズ
H:185(6n-1)
A:実数値174(実は努力値に4端数がある)
B:DM時にA特化のダイアースを最高乱数切りで耐え
D:特化のオーバーヒート最高乱数切りで耐え
S:実数値126(S-1最速の上を取れる)
この枠はギリギリまでが入る予定だったが、相手の受け駒がほとんど出てきそうにないと考えたら入れる理由がなくなったためこちらに。
この型なら、もし仮に相手が受け・詰ませ構築で来ても選出段階で詰まない。
刺さりがいいので選出したい気持ちもなくはないが、地面枠をここで消費したくないのと、とに睨まれてる以上出しづらいので添え物枠。
〇テッカグヤ
H:実数値204(フィラのみ回復量考慮:HP51以下になると68回復する)
B:なるべく高く
S:+2状態で100族抜き
先述した通りあくまで見せるだけの枠。これ以上語ることもない。
〇スイクン
B:11n(A特化のダイアースを残飯込で2耐え)
S:実数値108(4振り抜き)
詰ませ役。最初はと迷ったが、こいつにしかできないことを考えたら当然こうなった。
パーティーに入れとくだけでめいそうによる詰ませやミラーコートによるカウンター、ダイマックスじゃくてんほけんなどを考えさせることができる点がつよい。
【To Be A Hero】の戦術的にはこういう型は持って行きたくなかったが、こういう戦い方もできるぞという姿勢を見せるのは必要だと思ったため採用。
構築の説明は以上。
相手が想定通りに初手ダイマで来てくれて、初手ダイマックスバトルを制して1:2交換くらいできれば残ポケ2くらいでスマートに勝てるとこの時点では思っていました。 - 選出
当日見せ合ったお互いのパーティーがこちら。
選出時の話は本編動画内で全て話しているので割愛。ここまで4000字超えてるんで。 - 実際の対戦
動画本編
無編集ノーカット版
元々上げるつもりのないものなので、対戦中に大したこと話せていません。
普段の通常回の動画もそうですが、BeATは収録中は必ず録音もしています。素材として使える可能性があるので。なんか音声ちょっとズレてるけどヨシ! - 対戦中のアレコレ
①初手ダイマ同士の殴り合いは熱かったが、実際はBeATがひたすら運が悪かった。
ボーマンダのダイジェット。このダメージはほぼ予想通りだったが、問題は次。
ダイドラグーンはかなり悪い乱数を引いています。
熱い展開に見えるけど実際はただの戦犯になりかけている。
②ドラパルトが助けてくれたおかげで勝てたバトルでした。
最重要ポイント。に仕事をさせなかったことが勝因なのは間違いない。
対戦中のBeAT目線では相手の調整がわからなかったので後から聞きましたが…
実はこのエアスラッシュ、最高乱数を引いています。確定耐えでした。神調整。 - 反省
事前考察も、用意した構築も、選出も、対戦中の思考も概ね問題なかったと思います。予定ではもっとスマートに勝てると思っていたのですが、実戦だからこそ色々起こるわけで。運が悪いのはご愛敬。
………なんて言って満足してるだけだと成長しないのでちゃんと反省。
「出し惜しみして勝てる相手じゃない」というのは間違っていないと思うのですが、ここでとを消費することで、次以降の対戦がツラくなることは容易に想像できることでした。
自分に「仕方ない」と言い聞かせて構築を考えました。
これが最適解だったという可能性もありますが、もっと考察を深めればいい案が浮かんでいたかもしれないということは反省点。 - 動画の構成について
企画中は動画を1本のアニメのような感覚で見ていただきたかったので、OPやED、演出等を細部までこだわりました。
実は考察パートを全てぶった切ればイイ感じの動画時間になります。
ですが、考察パートぶった切って後付けの解説動画を作るのはさすがに企画動画としてはナンセンスだと思って全部載せる形に。
使用BGM
OP…『NEW GAME』
「すばらしきこのせかい」の続編、「新すばらしきこのせかい」のOP曲。新たな戦いの始まりを告げるならこの曲にしようと決めていました。
「前作を超える曲を」ということで作られたこの曲は、前作のイメージを一部取り入れつつ、「新すばらしきこのせかい」で流れるBGMをいくつか組み合わせて力強い緩急のついた曲になっている。控えめに言って最高。
ED…『カルペディエム』
アニメ「すばらしきこのせかいthe Animation」のED曲。
次回も楽しんでくれよな!っていうメッセージを込めて選曲。
曲はかっこよかっただろうけど、ED動画自体はもう少し凝ってもよかったかななんて思ってたり。
対戦導入時の曲…『We're Losing You』
「新すばらしきこのせかい」のボス戦BGM。
すばせかはどの曲も超絶クソカッコイイのですが、相手の立ち絵のイメージに合わせて選曲。
ダイマックス時の曲…『Won't Stop, Just Go!』
「Sonic Adventure 2 BATTLE」というゲームで流れるBGM。
ステージ名はグリーンフォレスト。
イントロが神なので採用。疾走感が一番いい曲を選びたかった。
ドラパルト登場シーン…『MIKADO』
アニメ「頭文字D Second Stage」で流れるバトルBGM。
頭文字Dは公道を舞台に高速走行してバトルする作品なのですが、激しいカーバトルのBGMにユーロビートを多く採用しています。
どの曲も最高のタイミングで最強にアがる曲が流れるので、自分が考える中でもイメージに合ってそうなものを選曲。 - 余談
この対戦の動画を投稿する少し前に、BeATの中の人が事故で結構ヤバめの怪我をしました。企画PVが上がった1週間後くらいでしょうか。
事故→入院→手術→退院となるのに1週間くらい要したのですが、怪我をした時点での編集の進捗が実は2割くらいだったので内心冷や汗ダラダラでした。
結果として間に合ってよかったですが、この動画に入れたかった茶番が後回しになってしまったのはちょっと残念。