バトハイにおけるアレコレ④ vsまの氏

 

  • 対戦に至るまでのアレコレ
    動画本編でも触れていますが、まのさんのことはデビュー当初から知っていて、当時ただの視聴者・ただのファンだった身としてはこういう舞台で知り合えて、バトルできるのがすごく嬉しかったです。
    「ただのファン」タグがボクの動画に付けられていますが実際なにも間違いじゃない。

    ボクはまのさんが今まで参加してきた企画対戦もリアルタイムで追いかけてました。
    まのさんの動画はゆっくり実況では珍しいレベルで思考を言語化してくれるので、苦悩を積み重ねて築き上げてきた力の軌跡がダイレクトに伝わってくる。
    BeATなんて地声(を使った動画)なのに通常回すら大して説明しないから何も伝わってこないのにね。

    Battle in Highestに参加が決まった段階で戦ってみたい人が何人かいたのですが、BeATが一番戦いたかったのはまのさんでした。めちゃめちゃたのしみ。


  • 対戦考察
    ①情報を集める
    前回G.トメさん同様、初めて戦うお相手なのと、8世代の企画参加がなく、生放送で対戦をやってる人でもないので得られる情報が少ない。
    …かと思いきや全然そんなことなかった。

    普段の動画でも企画対戦でも思考をほぼすべて説明してくれるし、Twitterでもポケモンについての考察に触れる機会が多いため、どういった経緯でこの思考に至ったのかというのがひじょーにわかりやすい。
    そのうえでこの強さなわけです、プロファイルのし甲斐がありました。

    よって今まで通り、過去に投稿された動画すべてと、Twitterから得られた情報、それとBattle in Highestの1、2戦目で使用したポケモンを眺めることで考察。

    得られた情報がこちら。

    まのさんの10パートナーズがこちら。

    普段から役割論理を嗜んでいる都合からか、火力・耐久共に基本スペックが高めに設定されているヤケモンで構成されている。(シャンデラは7世代までは2軍ヤケモン。8世代では落第生とされています。)

    役割論理wikiのヤケモン一覧を見ればわかることですが、高水準な中でもできることが多い・ダイマックス適正があるポケモンを採用してきたように見えます。

    ヤケモン一覧(剣盾) - 役割論理専用wiki - atwiki(アットウィキ)

    パートナーズ間でストッパーが用意されてる辺り、ワイルドカードを切られることも見越したチョイスをしているあたり完成度の高さが見受けられる。つら。

    1戦目の話は前回貼ったので、2戦目がどういうものだったかを貼っておきます。

    1戦目のまの vs G.トメにおける自由枠レジエレキもそうですけど、
    このバトルでの自由枠は天才のそれかと思った。

    今回も動画本編でかなりの量話しているので、ある程度は割愛。
    今回は予選3戦目で使用できるポケモンが少ない・ワイルドカードをお互いに切り合っているため、実際のパートナーズの見せ合いはこのようになります。


    ②構築を考えてみよう
    今回は前回よりさらに狭い範囲でのメタゲームのため、お互いにパーティーの絞り込みの精度が上がります。が、ワイルドカードをどのように使うかで思考をズラすこともできる。

    BeAT視点ではの通りがいいので、これを駆使すれば勝てるのでは?と思うのですが、今回の考察の始点はそこじゃありません。これです。

    こちらがを消費しているため、こいつが自由に上から動き回れる。
    加えて、BeATのパートナーズはしか対処が効かない上に、それすらも使用済み。
    まのさんは1戦目にを持ってきていましたが、絶対BeATに圧をかけて選出誘導したいんだろうと思いました。(実際まのさんの動画内で言ってた)
    対策しないならそのまま轢き殺されます。

    かといって、でんきタイプの一貫を切るためにじめんタイプを採用すると、ワイルドカード候補となるが突き刺さる。
    まのさんの動画でも言われていますが、これが堂々巡りになるため、ここから脱却しないと勝負にすらなりません。

    BeATは考えました。かなりの時間考察したのですが、それでもメタゲームにおける考察の深さで敵う相手ではないなと思いました。自分もそこそこに場数は踏んできたつもりですが、それでも奥行きが違うと。

    よって、自分の強みをどこまで押し付けられるかを考えることに。

    もう一度パートナーズを見比べます。

    ゴースト技が一貫する。加えて何度も言っているように、BeATに対して自由枠からあくタイプを持ってくる意味がない。
    ポケモンというゲームにおいて、タイプ相性はシステム上絶対に避けられないもの。

    候補を挙げて考察。

    …自由枠候補。ワイルドカードがどうしようもないため却下。

    …自由枠候補。からをやぶるできれば超強いが、が厳しい。

    ワイルドカード候補。色々できそうに見えて、耐久と素早さの中途半端さから仕事がさせてもらえずに落ちる気がして却下。


    ここまで考えて、に答えが行きつく。
    お相手がを使用済みのため、ポケモンを探してもの超火力を止められるポケモンがいない。

    コイツを使う場合はすばやさのサポートがないといけないので、自身のパートナーズかワイルドカードからトリックルームができる個体を持ってくることを決めた。(おいかぜだとSの低さが足を引っ張る・耐久に回せずのアクジェで縛られる)

    まのさん視点を後から見ると、コメントで「マリルリ持ってこれたのか…」とか「よく採用したな」みたいな意見が見えるのですが、別にこれは勇気ある英断だったわけでもなく。
    単純な話、トリックルーム下でダイマックスまで考慮した場合、に勝てるんですよね。そのくらいあたまおかしい性能してるんで。


    ワイルドカードの使い方
    これをどう生かすかはプレイヤーによって違うし、何が正解かはわかりませんが、BeATはこれを「自由枠を通すために、障害となるポケモンへの牽制」という意味で使用しました。

    Battle in Highestのルール上、自由枠ってものはめちゃめちゃ強いです。思考の外からいきなり出てきて、ダイマックスだってできちゃうわけですし。
    その場合当然自由枠は相手のパートナーズに刺さるものを持って行くと思います。
    じゃあワイルドカードもそうなのでは?と思いますが、自由枠・ワイルドカードどっちも刺さりのいいポケモンを持って行く選択より、片方を主軸にしてもう片方を障害を排除するために使った方が作戦の成功率が上がると判断しました。



    ゴーストの一貫をとる他に、作戦をもう一つ。
    ダイマックスの使うタイミングを相手の思考とズラす。
    ダイマックスというシステム、ぶっちゃけ強すぎるので一手間違えればそのまま決着がついてしまうんですよね。なので、構築単位で相手にメッセージを送ることで、それがブラフになれば勝利を捥ぎ取れると踏みました。



    なんてことを考えて用意した構築がこちら。

    採用意図をザックリと。

    エルフーン

    H:実数値167
    B:連撃のダイアイス+霰ダメージ1回を確定耐え
    C:ムーンフォースは撃つ相手がいない
     エナジーボールは4振りしてもダメージ変わらない相手が多かったのでC振らない
    S:実数値136(最速72族・準速84族と同速)

    かわいい。この構築の最重要ポケモンなのでほぼ絶対選出枠。
    トリックルームを張るのが一番の仕事ですが、その後にいかに生存できるかがポイント。
    エナジーボールの採用は自由枠から水地面枠が来るとめんどくさいと思ったのと、ワイルドカードが来た場合に申し訳程度に打点になるなと判断。


    アローラガラガラ

    H:実数値167
    A:特化
    S:実数値45(最遅ドラミドロ+1、25族の無振りギガイアスと同速)

    自由枠。刺さらないことはないと思っていたので、相方と共にほぼ選出予定。
    かみなりパンチは↑に書いてある通りで、命中安定技が一つ欲しかったため採用。

    〇エースバーン

    H:実数値185(6n-1)
    B<D
    B:A特化インファイトを確定耐え(最大ダメージ172)
    D:特化のダイジェットを最高乱数切りで耐え
    C特化のEF下ダイサンダー(130)をダイマしなくても最高乱数切りで耐え
    S:実数値143(S+1で最速抜き)

    初手ダイマ構築に見せるためのポケモンその1。相手への刺さりを見て出す。

    テッカグヤ

    H:実数値203
    B:リベロの特化珠キョダイカキュウ確定耐え
    C:なるべく高く(C+2ダイロックでH振りDMが75%の高乱数1
     C+2ダイスチルでも無振りDMが31.2%程度の中低乱数1)
    D:のEF下特化珠ダイサンダー(140)を最高乱数切りで耐え(6.2%)
    S:実数値84(S+1で最速抜き抜き、S+2で最速100族抜き)


    初手ダイマ構築に見せるためのポケモンその2。相手への刺さりを見て出す。
    ツライ相手が多そうなので出番はないと思ってる。


    スイクン

    H:実数値201
    B:H振りだけでのかみなりパンチは確定3。インファイトは最大ダメージ120
    C:無振り連撃はじんつうりき+インファイト後のしんそくで中乱数
    無振りハイドロポンプ+しんそくで中乱数
    S:実数値94

    初手ダイマ構築に見せるためのポケモンその3。相手への刺さりを見て出す。
    トリルエース運用も一応考えたが、圧力が足りな過ぎたためやらない予定。


    ボーマンダ

    H:実数値201(オボンのみ回復効率)
    A:A+1ダイサンダーでH振りを56.2%の中乱数1
    B:A特化のドラゴンアローをオボンこみで確定耐え
    D:臆病の珠マジカルシャインを確定耐え
    B<D
    S:実数値143(S+1で最速+1)

    ワイルドカード枠。ガラガラの障害となるウーラオスへの牽制。
    初手ダイマ構築に見せるためのポケモンその4。相手への刺さりを見て出す。


    構築の説明は以上。
    想定通りに動けるなら、エルフーンの生存次第で勝率がグッと上がる。
    初手対面次第ですが、基本的になんとかなりそうだと思ってたり。


  • 選出

    当日見せ合ったお互いのパーティーがこちら。
    選出時の話は本編動画でおよそ話しているが、考察がピシャリとハマったケース。
    まのさんが初手ダイマ構築を持ってくると思ってなかったので考察は外れたと言えばそうなのですが、偶然とはいえ自由枠も封殺できることがほぼ確定。
    選出時点で「これはいける!」とか思ってたりしました。



  • 実際の対戦
    動画本編

    www.nicovideo.jp



    無編集ノーカット版

    www.youtube.com

  • 対戦中のアレコレ
    あまり語ることがない。考察と初手の動きでほぼ勝敗が決まってしまった。
    お互いの視点の考察を見るとかなりいい勝負に見えると思いますが、実際の対戦はずっとこちら側が攻め続けて勝敗が決してしまった感じ。



  • 反省
    用意した作戦と持ってきた構築に不備はなかったかなと。
    ですが、実際はこちらが思考を割り切って作戦を練った結果、まのさんの思考とすれ違ってぶっ刺さったため、選択としては間違いではなかったとしても偶然得た勝利だと思います。

    実際にまのさん視点の動画を見たら、考察の深さにビビり散らかしてました。
    ボクはまだまだ強くなれそうです。


  • 動画構成について
    使用BGM
    対戦導入時の曲…『World Is Yours』
    「新すばらしきこのせかい」のラスボス戦BGM。
    予選最終戦ということ・実績ある強大な敵に立ち向かうなら相応しいかなと思って選曲。
    OPで採用している曲「NEW GAME」においてもこの曲が一部組み込まれているのもポイント。


    ファミチキ登場→活躍シーンの曲…『Eldorado』
    アニメ「頭文字D Fourth Stage」で流れるバトルBGM。
    DAVE RODGERS氏の誇る神曲。アニメ本編では主人公が過去最強クラスのベテランとバトルしていて、持てる技術を駆使して食い下がっているシーンに流れる。
    「ようこそ俺の理想郷へ。ここでは俺の夢が全てが叶う。」みたいな歌詞。
    イントロから最強なくせに歌詞までかっこいいんだぞこの曲。

    頭文字D【歌詞・和訳】Eldorado - ニコニコ動画

    曲の転調に合わせてエルフーンエナジーボール打ち込ませてみたり。


    最後の同時ダイマックスシーンの曲…『THE TOP』
    アニメ「頭文字D Fifth Stage」で流れるバトルBGM。
    作中における最終決戦その1で流れる曲だが、作中で流れるユーロビートの中でも一番人気あるってレベルでカッコイイ曲。
    曲名通り、ブロック内1位通過が決まる頂上決戦だったのでこの曲をチョイス。
    みんな一回通して聞いてみてくれんか??曲も歌詞も最強にかっこいいんだ…

    頭文字D【歌詞・和訳】The Top - ニコニコ動画

    超絶クソカッコイイ曲流してるのに、編集のBeATさんがじゃくてんほけんの存在忘れてるせいでめちゃめちゃコメントでツッコまれてるの恥ずかしかったです…。